みなさんは、まだ言葉を話せない子どもに「さあ、今から字を書く練習をしましょう」と言いますか?
言いませんよね^^
何も話せない赤ちゃんに、まずは語りかけ
少しずつお話しができるようになり、
絵本を読み聞かせ、
少しずつ自分で読めるようになり
そして字を書けるようになります。
聞く→ 話す → 読む → 書く
これが自然な順番です。
これは音楽でも同じ。
たくさんの音楽を聴いて、感じて、うたって、
音楽を感じるままに表現して…
身体と心で十分に音楽を楽しむことで豊かな心と身体が育ち
楽譜を読み楽器を演奏し、豊かに表現する土台ができていきます。
「リトミック」とはスイスの音楽教育家で、作曲家でもあった「ダルクローズ」によって考え出された音楽教育法で
『音楽を聴く』→『歌う』→『演奏する』→『作る』
といった、音楽教育で学ぶすべてのことを、身体を動かす経験を通して感じとっていく教育法です。
CDなどの決まった音楽に合わせて動いたり踊ることや、リズム体操などとは、似ているようで大きく違います。
即興的に演奏された音楽に反応して動くことにより、
・ビート
・テンポ
・音の高低、音の強弱
・アナクルーシス(準備)
・クルーシス(到達点)
・メタクルーシス(余韻)
・ダイナミクス
・タイム・スペース・エナジー
・長調 短調
・音階
・拍子
・フレーズ
などの音楽的要素を自然に身に付けます。
また『音を聴き取る力』『リズム感』などの音楽的能力や表現力だけでなく
・集中力
・判断力
・創造力
・想像力
・注意力
・思考力
など、全人的な能力も養っていきます。
.....なんだか難しくなってきましたね。
でも、大丈夫!
子どもたちは音楽と一緒に楽しく遊ぶだけです。
楽しいレッスンの中に、ここに書いた難しそうなことが無理なく含まれています。
そして、大好きなママやパパとたくさんふれ合い一緒に楽しむことで、その力は2倍にも3倍にもなります。
まだ歩かない小さなお子さんも、ピアノや歌を聴き、音楽に合わせて身体を動かしママと見つめ合いふれ合うことで、たくさんのことを感じ、吸収しています。
この子どもにとってとても幸せな経験は、心の栄養となって自己肯定感を育み、お子さんの将来のどっしりとした基盤をつくります。
同年代の子どもたちと関わることで、集団生活にも慣れ社会性や協調性も身に付きます。